不動産ビッグデータを活用しコンサルティングを行う、スタイルアクト株式会社は、独身者が自宅マンションを購入することを『家活™(いえかつ)』と称し、『家活™』経験者のお金、ライフスタイル等の調査や情報を提供しています。情報は2018年8月28日(火)にグランドオープン予定の専門サイト(URL:https://iekatu.com)で随時公開していきます。
今回は、同社が運営するウェブサイト『住まいサーフィン』会員の内、『家活™』経験者83人に自宅マンション購入で感じたメリットとデメリットについて調査しました。
自宅マンション購入のデメリット「特になし」が1位
『家活™』経験者が感じるメリットには「資産形成(34%)」「住環境の快適性や利便性(30%)」が上位になり、次いで「将来の安心、精神的充足(22%)」を感じる人が多いという結果になりました。一方でデメリットには「ランニングコストがかかる(16%)」や、「ローン返済(13%)」などがありましたが、「特になし(29%)」が一番多い回答となりました。
独身時に自宅マンションを購入した人が感じるメリット
独身時に自宅マンションを購入した人が感じるデメリット
自宅マンション購入で得られるのは「将来の安心」
現在は社会全体で「年金が不安」と感じる若い人が多く、内閣府が平成30年3月に発表した「子供・若者の現状と意識に関する調査(平成29年度)」でも16歳~29歳は「老後の年金は不安か」という質問に対して75.4%が「不安である」と答えています。
今回調査した『家活™』経験者も、購入時の年齢は20~30代が多く(※)、少子高齢化や年金問題など若いときから将来の生活に対して不安を強く感じている人が多い印象です。
『家活™』経験者への「自宅マンションを購入して人生がどのように変わったと感じるか」という質問では、「将来の安心、精神的充足(26%)」が1番多い結果になりました。「生活の質の向上(16%)」「住環境の快適性(5%)」よりも大幅に高い結果となっています。
独身時に自宅マンションを購入して人生がどのように変わったか
30歳で購入すると90歳までの支払額が賃貸より3,000万円以上割安に
同社が『家活™』経験者に調査した結果では、独身時に自宅マンションを購入した理由に「家賃を払い続けるのが勿体ないから」を挙げる人が多く、「リターンよりリスクを考えて購入する」という思考の人も多いという結果(※)になっています。仮に30歳で自宅マンションを購入した人と生涯賃貸物件に住む人の支払総額を比較すると、90歳までに3,600万円も差がでるという計算になります。資産性の高いマンションを購入した場合は、自宅マンションを売却して含み益を得る場合もあり、さらに資産に差が出ることになります。30代で購入する場合は20代から情報収集をしておく必要があり、老後のお金の安心は、20~30代で一生のマネープランを立てているかどうかで大きく差がつくと言えます。
同社は、独身者が自宅マンションを購入する『家活™』が増加すると予測しており、今後も『家活™』に有効な情報を発信していきたいとしています。
※2018年8月3日発表データ https://styleact.co.jp/news/?p=3152
※2018年8月8日発表データ https://styleact.co.jp/news/?p=3180
【30歳~90歳 賃貸と自宅マンション購入の支払金額比較】
◆前提条件
物件価格を4,500万円と仮定
<賃貸の場合>
・家賃:15万円/月
<自宅マンションを購入した場合>
・ローン返済額:12万円/月(35年ローン)
・管理費+積立修繕金:3万円/月
《賃貸の場合》
《30歳で自宅マンションを購入した場合》
<賃貸>1億800万円-<購入>7200万円=3600万円
【調査概要】
対象 :独身時に自宅マンションを購入した人83人
調査期間:2018年4月13日~4月24日・7月17日~7月21日
調査方法:インターネット調査
【参考資料】
「老後の年金は不安か」(平成29年度 内閣府 子供・若者の現状と意識に関する調査)