農業ベンチャー日本農業が“りんご”輸出計画数量5,000トンで日本一を目指す

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株式会社日本農業は、2018年度のりんご輸出計画数量を5,000トンに設定しました。
1)輸出用小玉りんごの生産、2)日本初のG-GAPグループ認証取得、3)アジア各国への駐在員派遣、4)自社りんごブランドEssenceのプロモーションを足がかりに、りんご輸出数量で国内No.1を目指しているとしています。

これまでの実績

同社は2017年11月から、約800トンのりんごを海外で販売しました。

現地パートナーと協力しながら積極的なマーケティングを行ってきたことで、現在タイ、インドネシア向けのりんご輸出において、第一位のシェアを誇っているようです。

輸出用小玉りんご生産

これまで東南アジア市場で販売されている日本産りんごは他国産に比べて大玉で、クリスマスや旧正月の贈答用として人気がありました。

その反面、日本産りんごは一玉約500円と高価で、一玉約100円のアメリカ産りんごと比較すると、日常消費セグメントを開拓できずにいました。

同社はこの問題を解決するべく、輸出用に小玉りんごを狙って生産する取り組みを産地と推進しています。国内需要の小さかった小玉りんごを東南アジア向けに販売することで農家の手取りを向上させながら、新規市場の開拓を行っていきたいとしています。

日本初のりんごでのG-GAPグループ認証

G-GAP(GLOBAL G.A.P.)とは、世界120カ国以上で普及している農業生産の国際認証です。近年、アジア圏においてもG-GAPへの注目度は高まり、大手小売がG-GAP取得の農産物仕入れを優先したり、輸入通関の条件として求められるケースもあります。

同社は、グローバル市場で日本のりんごを展開していくために、りんごでは日本初となるG-GAPグループ認証を、5農業法人計21haで計画しています。

2018年度はG-GAPグループ認証を得た日本産りんごを、インドネシアに向けて輸出していくようです。

各国への駐在員派遣

タイ・インドネシア・台湾に、現在5名の駐在員を派遣しています。

それぞれ英語・中国語はもちろん、タイ語・インドネシア語・韓国語など様々な言語に対応しており、地場企業との協業や、ローカライズされた消費者向けマーケティングを積極的に行っていきたいとしています。

自社りんごブランドEssence

同社のりんごブランドEssenceは消費者の多様なニーズに応えるため、赤りんご・緑りんご・黄色りんごの三種類を販売しています。

甘さの兆候である "蜜入り"の赤りんご、健康と美味しさの両方を兼ね備えた緑りんご、絶妙な甘さと酸味のバランスを持った黄色りんごとそれぞれに特徴があり、消費者がオケージョンに応じて三種から選んで楽しむことができます。

現在タイではTesco LotusやBig Cを始めとする大手スーパーマーケットで販売を行い、計500店舗以上でEssenceの常設棚を確保しています。

また、周年でEssenceりんごを消費者に供給するために、日本のりんごの旬の逆にあたる5~8月は、南半球のニュージーランドで生産される旬のふじりんごを弊社のブランド基準に則って選りすぐり、Essence Apple from NZとしてタイ向けに輸出しています。

株式会社日本農業について

株式会社日本農業は2016年11月に創業されたベンチャー企業で、「日本の農業を強く、農家を豊かに。」をミッションに、輸出販路の開拓、現地でのマーケティング、輸出用の産地づくりを行っています。2017年10月より、タイで独自のりんごブランド「Essence」をローンチし、現地のスーパーやハイパーマーケットで販売を行っています。

※1 同社調べ

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