愛があればマネしてもいい?パクリとパロディーの差 アサヒカメラが法的境界線を徹底特集

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「アサヒカメラ 2018年 9 月号」(8月20日発売)では『徹底検証 パクリとパロディー 法的な境界線はどこにあるのか?』と題した特集を掲載。パクリとパロディーについて徹底分析します。「表現」の根底に関わる大問題。趣味や仕事で「表現」に関わる人はもちろんのこと、SNS利用者にとっても必読のテーマです。
巻頭特集は全73ページにわたって『女性写真家がすごい!』。「89歳の自撮りばあちゃん」西本喜美子さん、「クレイジージャーニー」で話題のヨシダナギさん、梅佳代さんなど、気鋭の写真家が一堂に会します。

インスタグラムなどのSNS、どこからがパクリになっちゃうの?

SNSの普及によって、写真はもちろん撮影地情報までもが即座に共有される時代になりました。インスタグラムやウェブサイトで見た写真を見て、「私もこんな写真を撮りたい」と思うのはむしろ自然な感情でしょう。しかし、ここで疑問がわきます。

「他人の写真とそっくりな写真を撮ってインターネットにアップしても大丈夫?」
「素晴らしい写真を見てイラストや線画にして発表することに問題はない?」
「有名人を起用した動画や写真のパロディーはどこまで許される?」

実際、何気なく撮った写真なのに、見知らぬ誰かから「写真をパクったな!」などと因縁をつけられる事例も報告されています。そのときはどう対応すべきなのでしょうか?

とかく気になるこの問題、アサヒカメラの最新号では『徹底検証 パクリとパロディー 法的な境界線はどこにあるのか?』と題した特集を掲載。著作権問題に詳しい福井健策弁護士がこれらの問題について徹底解説しています。

パクリは法的に問題がなくてもネットで炎上することによるダメージもある

折しも第159回芥川賞候補作の一部記述が、被災者の手記やノンフィクション作品の表現と類似していることで話題になったばかりです。こうした騒動はインターネットのない時代から幾度となく起きていましたが、現代は誰でも写真や文章を手軽にアップし、検索できる時代。様相が変わってきていると、福井弁護士は指摘します。

「今までなら気づかれないまま埋もれていた論文盗作などが、すぐに検証できるなどいい面はあります。一方で、検証サイトなどによる印象操作が比較的容易という問題点もあります」

たとえ法律的に問題がなくても、ネットで炎上することによるダメージの問題もあるわけです。
リスペクト、オマージュ、インスパイア、愛……影響を受けた作品や作風を語るとき、こういった言葉が使われがちですが、作品に対するリスペクトがあればいくらまねをしても大丈夫なのでしょうか?

「表現」に関わる人からSNS利用者などみなさんに関わるテーマ

今回の特集では写真だけでなく、映画や同人誌、漫画に関する裁判・トラブル事例も紹介。パクリとパロディーについて徹底分析します。これは「表現」の根底に関わる大問題。趣味や仕事で「表現」に関わる人はもちろんのこと、SNS利用者にとっても必読のテーマです。

また、アサヒカメラ9月号の巻頭特集は全73ページにわたる【女性写真家がすごい!】。プロの写真賞のみならず、アマチュア向けの写真コンテストでも女性の活躍がめざましいことを受け、いま注目の女性写真家たち17人をピックアップ。「89歳の自撮りばあちゃん」西本喜美子さんのグラビア&インタビュー、「クレイジージャーニー」(TBS系)などにも出演して話題のヨシダナギさんの新作も掲載しています。表紙も梅佳代さんの新作です。スナップから風景、ポートレート、鉄道など各ジャンルの気鋭の写真家が一堂に会します。

「女性写真家がすごい!」に登場する写真家

西本喜美子 潮田登久子 米 美知子 梅 佳代 ヨシダナギ 蔵 真墨 片山真理 春木麻衣子 細倉真弓 林 典子 矢野直美 佐野円香 北田瑞絵 田口和奈 清水裕貴 長谷川美祈 山元彩香 ほか

このほか、第二特集は写真のタテ・ヨコの比率と作風の関係を考える【アスペクト比で写真が変わる】、この夏話題になりそうなニュース【速報!ニコンミラーレス発表】、52ページに大増量したミラーレスカメラの特別付録『MIRRORLESS STYLE #11』など、内容盛りだくさんでお届けします。

アサヒカメラ 2018年 09 月号
発売日:2018年8月20日
定価:900円
https://www.amazon.co.jp/dp/B07F83JT2W/

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