移住スカウトサービス「SMOUT」( https://smout.jp )を運営する、株式会社カヤックLivingは、移住・定住のための地域系サービスをまとめたカオスマップ2018年版を公開します。
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カオスマップ作成の背景
近年、ICT環境の整備や、モバイルPC・スマートフォンなどの普及により、働く時間や場所に捉われない、自分らしい暮らしを求めて、「移住」を考える人が増加しています。国土交通省が2018年6月に発表した「平成29年度国土交通白書」によると、三大都市圏に住む若者は4人に1人が地方移住に関心があるという結果が明らかになりました。その他認定NPO法人ふるさと回帰支援センターが2018年2月に発表した「移住希望地域ランキング2017」から、センターへの来訪者・問合せ数は昨年より大幅に増加していることが判明しました(2016年の2万6,426件から2017年は3万3,165件と、26%増加し3万件を突破)。背景には、地方移住促進に積極的な自治体の増加が考えられており、年々「移住」が身近なものになりつつあります。
また、カヤックLivingがこれまで移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」の運営を通じて集めた2,000名以上の移住希望者のデータから、40代・50代の週末滞在、2拠点居住や老後の拠点としての「移住」だけでなく、20代・30代の潜在移住希望が多いことも判明しました(※1)。
このように、「移住」は若者からも注目を集めています。「移住」情報を集めるツールや「移住」のサポートとなるような多様な地域サービスなどをまとめ、公開することで、今後、より「移住」への理解が深まり利用促進に繋がればと考え、移住・定住のための地域系サービスを整理したカオスマップが作成されたとのことです。
■カオスマップ公開
大きく「メディア」と、「ユーザー参画型のサービス(メディア型プラットフォーム、クラウドファンディング、通貨、地域のSNS、多拠点居住、試住マッチング、地域の仕事マッチング、地域の人マッチング、関係人口促進マッチング)」に分類しました。さらにその中を住宅などといったハードをマッチングするものと、コミュニティ等のソーシャル的な繋がりなど、ソフトをマッチングするものなどサービスのテーマに分けて分類されています。
カオスマップからの考察
<考察①>
ソトコトが「関係人口」を大きく取り上げ、総務省が「関係人口」をテーマにポータルサイトを開設しました。副業系のサービスリリースが散見されるなど、地域への関わり方の多様化が見てとれます。
<考察②>
クラウドファンディングにおいては、ガバメントクラウドファンディング(ふるさと納税制度を活用して行うクラウドファンディング)など、地域活性をテーマとするプロジェクトが増えています。
<考察③>
スマホで簡単にコミュニティを作って、オリジナルのコインを仲間と一緒にやりとりできる「KOU」など、コミュニティコインの話題がしばしば見られました。地域通貨は日本全国で導入する地域が増えており、ブロックチェーン技術と共に2019年も引き続き話題となることが予想されます。
<考察④>
コリビング、地域の空き家の利活用など、地域における住宅問題の取り組みが見られます。
※1 参照:プレスリリース https://www.kayac-living.com/pdf/20181213.pdf
※2 同カオスマップ制作にあたりロゴサービス名称の掲載に関して事前承諾を得ていないものもあります。同マップへの掲載に問題がある場合にはお問い合わせください。
「SMOUT」概要
URL:https://smout.jp
カヤックLivingが運営する移住スカウトサービス「SMOUT」は、2018年6月に開始した、地域の人と地域に移住したい人や関わりたい人を繋ぐ、マッチングサービスです。参加する市区町村は、地域の情報を発信したり、登録するユーザーをスカウトし、移住を促進することができます。また地域に移住したい人は、プロフィールを登録しておくと地域からのスカウトを受けることができます。2018年12月25日現在、90の地域が参加、2,500名以上が参加しています。
■「SMOUT移住研究所」概要
URL:https://lab.smout.jp/
今後の選択肢として「移住」を考えたり、首都圏以外での仕事や副業の可能性を模索する生活者をターゲットに、最近の移住にまつわるデータから読みとる移住トレンドや、移住に関するエピソードなどの記事を提供することで、生活者の暮らしかた、働きかたを根本から見つめ直すために役立つ情報を提供していくとのことです。
また生活者のみならず、移住と関係人口づくりに積極的に取り組む自治体・関係者向けに、カヤックLivingがこれまで移住スカウトサービス「SMOUT(スマウト)」の運営を通じて得たノウハウや事例を記事として提供することで、地域活性化の促進に役立つ情報を提供していくとしています(一部、ユーザー限定で記事公開予定 ※SMOUT会員登録が必要)。国内のみならず海外の移住情報も発信していくようです。