アンテリオが2018年7月度一般用医薬品・薬効別ランキングを発表 訪日観光客の需要で売上増

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株式会社アンテリオは、全国一般用医薬品(OTC)販売動向調査のデータを基に、「2018年7月度一般用医薬品 薬効別ランキング」を発表しました。

1.OTC関連薬市場全体では前年同月実績にわずかに届かなかったものの、堅調に推移
7月 「一般医薬品(OTC)市場の販売金額推移」

  

7月のOTC関連薬市場の販売金額は、前年同月比99.8%の959億円でした。
前年割れの要因としては、消費活動が活発になる土曜日が前年同月に比べ1日少なかったことなどが挙げられますが、全体としては概ね堅調だったと言えます。

2.高価格帯製品の後押しで好調だった解熱鎮痛剤、不調が続く燻煙殺虫剤
「好調薬効トップ5、不調薬効ワースト5(金額前年同月差)」

解熱鎮痛剤の売上は、前年同月差プラス2.4億円と非常に好調でした。中でも「従来品に比べて即効性があり、効果が高いもの」や「処方を強化したもの」といった高価格帯製品が売れていて、ここ数年の解熱鎮痛剤全体の売上増に貢献しています。そのほかの好調要因としては、訪日観光客による需要も挙げられます。
一方、燻煙殺虫剤は、前年同月差マイナス2.2億円となっており、過去数か月不調が続いています。

【7月のトピック: 記録的な猛暑で蚊も飛ばず!? 不調だった殺虫剤】

7月の殺虫剤の売上は189億円、前年同月比85.1%という低調な結果となりました。このうち虫よけ対策商品の売上は40億円で、前年同月比83.3%でした。
7月の天候は、埼玉県熊谷市で41.1℃を記録し国内最高気温を更新する(※)など、記録ずくめの猛暑となりました。蚊は気温が高すぎると活動しにくくなると言われており、殺虫剤が売れなかった要因の1つであると考えられます。
※ 気象庁ホームページより

◆SDI(全国一般用医薬品パネル調査)◆1960年調査開始 ※2018年4月度から調査設計を変更しました
対象業態:OTC医薬品を販売しているドラッグストア、スーパーマーケット、コンビニエンスストア、ホームセンター・ディスカウントストア
エリア:全国
調査店舗数:3,245店舗
データ収集方法:POSデータのオンライン収集
対象カテゴリー:医薬品、医薬部外品
(対象カテゴリーのバーコードが付与されている商品のみ)
調査項目:各店舗におけるバーコード別の販売年月日、販売個数、販売金額など

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